【漫画】エマノンシリーズ完全版『續々さすらいエマノン』の感想
漫画版「エマノンシリーズ」の最新作「續々さすらいエマノン」が発売されました。
「エマノンシリーズ」とは、小説家・梶尾真治さんが書かれた、原作の小説のことです。「エマノンシリーズ」を漫画家・鶴田謙二さんが原作を元に、漫画として描いているものが漫画版「エマノンシリーズ」となります。
今回は漫画版「エマノンシリーズ」の続編として、なんと4年ぶりに発売された「續々さすらいエマノン」の感想を紹介したいと思います。
- 漫画『續々さすらいエマノン』完全版4年振り発売
- 漫画『續々さすらいエマノン』のあらすじ
- 小説『エマノンシリーズ』作者『梶尾真治』さん紹介
- 漫画『エマノンシリーズ』作者『鶴田謙二』さん紹介
- 小説『エマノンシリーズ』全シリーズ紹介
- 完全版『續々さすらいエマノン』を読んだ感想
- まとめ『續々さすらいエマノン』
漫画『續々さすらいエマノン』完全版4年振り発売
こちらが「續々さすらいエマノン」の表紙です。ほぼ表紙にひとめぼれして購入してしまいました。エマノンのセーラー服姿は、青春を表しているのでしょうか?
エマノンに久し振りにまた会えたのが嬉しかったですね!
暁星は数年前にはじめて「エマノンシリーズ」と呼ばれる、1作目「おもいでエマノン」を読んでエマノンにとても惹かれ、エマノンに共感してしまい、エマノンのことが大好きになりました。
前作の「續さすらいエマノン」も持っています。それから4年も経つのかと思うと、驚きですね。
漫画『續々さすらいエマノン』のあらすじ
漫画版は「おもいでエマノン」⇒「さすらいエマノン」⇒「續さすらいエマノン」⇒「續々さすらいエマノン」の順番に発売されています。
どの作品もエマノンが主人公で、エマノンの人生を俯瞰して見るような、面白い作品つくりになっています。
地球上に生命が発生してから現在まで、進化の過程のなかで、30億年の記憶をすべて引き継ぎ持っている少女エマノン。次の世代を産むまでの間、彼女は「地球の記憶」とともに生きることになる。1979年「SFアドベンチャー」誌で発表された、梶尾真治の短篇『おもいでエマノン』は、壮大なスケールと一人の魅力的な少女という組み合わせの魅力が支持され、日本SFの代表的なヒロインとして知られてきた。
【引用元:續々さすらいエマノン | 徳間書店】
小説『エマノンシリーズ』作者『梶尾真治』さん紹介
主にSF小説を中心に執筆していらっしゃいます。「黄泉がえり」の原作を書かれるとはスゴイ方だったんですね!
梶尾真治さんのおかげで、もっとSF小説を読んでみようと思いました。SF小説が身近に感じられるようになりましたね。
1947年生まれ。少年時代から小説を書き始め、1971年『美亜へ贈る真珠』でデビュー。社会人となり、しばらくは作品は途絶えていたが7年後『フランケンシュタインの方程式』を発表。以降は幅広いテイストの短篇SFでファンを獲得。長篇にも名作は多く、『サラマンダー殲滅』で日本SF大賞受賞、『黄泉がえり』は映画化されヒットした。社長業兼務で作家活動を続けていたが、2004年に「専業作家宣言」を行い、それまで以上に精力的に作品を発表し続けている。
【引用元:續々さすらいエマノン | 徳間書店】
漫画『エマノンシリーズ』作者『鶴田謙二』さん紹介
鶴田謙二さんはなんといってもイラストが大好きです!
最近では「ポム・プリゾニエール La Pomme Prisonniere」や「冒険エレキテ島」などの作品を出版されました。
とても不思議な世界観と作風です。どの作品も大好きで、暁星もいくつか所有しています。
1961年生まれ。1984年、星野之宣をした特集「月刊ぱふ」にて、パロディまんが『豊饒の月』が掲載。その後、1986年に「週刊コミックモーニング」誌に『広くてすてきな宇宙じゃないか』で正式デビュー。寡作で知られているが、『SpiritofWonder』のキャラ・チャイナさんはファンも多く、アニメ化もされた。一時はガイナックスに机をもち、いくつかの企画に協力。近年はイラストレーターとしての仕事も多く、画集も複数刊行。『キャプテン・フューチャー』の新装版では全巻イラストを手がけている。
【引用元:續々さすらいエマノン | 徳間書店】
小説『エマノンシリーズ』全シリーズ紹介
小説「エマノンシリーズ」の既刊されている全シリーズを紹介します。そのどの作品も、鶴田謙二さんが表紙イラストを担当されています。
おもいでエマノン(1983年6月 徳間書店 / 1987年12月 徳間文庫 / 2000年9月 徳間デュアル文庫 / 2013年12月 徳間文庫〔新装版〕)
さすらいエマノン(1992年1月 徳間書店 / 2001年2月 徳間デュアル文庫 / 2014年1月 徳間文庫)
かりそめエマノン(2001年10月 徳間デュアル文庫 / 2014年2月 徳間文庫版の『まろうどエマノン』に収録された)
まろうどエマノン(2002年11月 徳間デュアル文庫 / 2014年2月 徳間文庫)
ゆきずりエマノン(2011年5月 徳間書店 / 2014年3月 徳間文庫)
うたかたエマノン(2013年11月 徳間書店)
たゆたいエマノン(2017年4月 徳間書店)
【引用元:梶尾真治 - Wikipedia】
小説「エマノンシリーズ」から何作か漫画「エマノンシリーズ」として漫画化されています。
今回の「續々さすらいエマノン」は、この中から何作かをダイジェストとして漫画化したものの集合作品です。
完全版『續々さすらいエマノン』を読んだ感想
記憶が受け継がれていく『エマノン』に共感してしまう
「エマノン」の長い記憶は、生命そのものを現わしている気がします。
記憶を保持し続けなければならないエマノンの苦悩も描かれています。
そこに切なさを覚えて、人間の儚さを、感じさせてくれる作品です。
エマノンの青春時代のことが描かれていたり、エマノンの友人の話も描かれています。
これからも続いていく未完の大作『エマノンシリーズ』
これから「エマノンシリーズ」が続くことになるかは誰にも分かりません。
未完の大作であり、その姿は「エマノンシリーズ」らしいと思っています。
続くことになるかは分かりませんが、続いてくれたら嬉しいです!
まとめ『續々さすらいエマノン』
「おもいでエマノン」に出会ってから数年も経ちました。「おもいでエマノン」は私にとって良い意味で衝撃的な作品でした。
いまでは漫画「エマノンシリーズ」は愛読書となり、エマノンが体の一部として根付いているような、不思議な感覚を覚えます。
今も漫画化される「エマノンシリーズ」は続いてくれるだけで嬉しいです。皆様にもエマノンの魅力を体感して頂けたら嬉しく思います。
暁星 仲